「鹿屋を米軍の基地にするな」 無人偵察機MQ9デモ飛行で市民団体訴え 「P1哨戒機の方が音大きい」の感想も

 2022/11/06 13:36
スマートフォンを掲げてデモ飛行を見守る人たち=5日、鹿屋市野里町
スマートフォンを掲げてデモ飛行を見守る人たち=5日、鹿屋市野里町
 海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)で米空軍無人偵察機MQ9がデモ飛行した5日、基地周辺では多くの住民が集まり、上空を飛ぶ物体を追った。「音はそれほど大きくない」との声が聞かれたが、駐機時は声をかき消すほどの大きさに。住民は安全運用を求め、配備に反対する市民団体は「米軍基地化するな」と訴えた。

 基地滑走路東側のフェンス沿いでは、約30人が見守った。鹿屋市田崎町の男性(70)は「鹿屋基地所属のP1哨戒機の方が音は大きい。翼が大きく広がっていてグライダーみたい」と話した。

 基地西側の国道脇にも多くの人が訪れ、機体が上空を通ると、一眼レフカメラやスマートフォンを向けて撮影した。

 肝付町新富の女性(66)は「音はそれほど気にならなかった。事故がないよう安全に運用してもらいたい」と要望し、「防衛強化が急激に進み、戦争に巻き込まれる不安も感じる」と打ち明けた。

 基地内では駐機中、「ゴーッ」というエンジンとプロペラ音が響いた。機体から200~300メートル程度離れた場所で視察者に任務などを説明する運用部隊司令官の声は、マイクで拡大されていたにもかかわらず聞き取りづらかった。

 視察した鹿屋市高須町内会の上原義史会長(61)は「思ったよりもきゃしゃ。任務では、すぐ海上に出ると聞いているので、基地周辺にあまり影響はないのではないか。デモ飛行だけでは、(安心か不安か)どっちとも言えない」と話した。

 「九条の会おおすみ」の会員ら十数人は、基地に向かって「鹿屋を米軍の軍事基地にするな」と書かれた横断幕を掲げた。松下徳二代表(84)=同市旭原町=は「簡単に受け入れると米軍の配備が拡大し、有事の際、攻撃対象になる恐れもある」と運用中止を求めた。