8日夜、442年ぶりの天体ショー 「皆既月食」と「天王星食」同時に 次回は322年後

 2022/11/07 15:11
2018年7月の皆既月食。(左から)①部分食に入った月=28日午前3時27分②半分以上が影に入る=同4時5分③皆既直前=同4時23分④皆既に入った月=同4時38分、阿久根市西目(4枚の画像を合成)
2018年7月の皆既月食。(左から)①部分食に入った月=28日午前3時27分②半分以上が影に入る=同4時5分③皆既直前=同4時23分④皆既に入った月=同4時38分、阿久根市西目(4枚の画像を合成)
 8日夕方から夜にかけ、月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が起きる。今回は月食の途中に天王星が月に隠れる「天王星食」も同時に見られる。皆既月食中に惑星食が起きるのは極めて珍しく、1580年以来442年ぶりの天体ショーで、次回は2344年となる。

 鹿児島地方気象台によると、同日は奄美地方で時々曇るが、鹿児島県全体はおおむね晴れ。各地で観測できそうだ。

 鹿児島市立科学館などによると、鹿児島市の月の出は午後5時16分。同6時9分から一部が欠けて見える部分食が始まる。月全体が赤黒く見える皆既月食は同7時16分から8時42分までの86分間で、ピークは7時59分。その後は次第に月が姿を現す。

 天王星は午後8時20分から月に隠れ始め、同9時10分に再び出現する。明るさが約6等のため肉眼での観察は難しく、双眼鏡や望遠鏡が必要。

 8日は科学館のほか、せんだい宇宙館(薩摩川内市)で観察会が開かれる。次回、日本で皆既月食が見られるのは2025年9月8日。