【奄美市女性刺殺事件】裁判員裁判で被告が黙秘継続、地裁が異例の検察質問打ち切り 鹿児島

 2022/11/09 09:19
 奄美市名瀬小俣町で2019年、1人暮らしの女性=当時(87)=を刺殺したとして、殺人と住居侵入の罪に問われた住所不定、無職の男(24)の裁判員裁判第15回公判が8日、鹿児島地裁(中田幹人裁判長)であった。被告は被告人質問で黙秘を続け、地裁は検察側の質問を打ち切った。10日に結審し、28日に判決が言い渡される。

 弁護側は初公判から被告が黙秘する方針を示していた。検察側は被害者との面識の有無など3項目を質問。被告はいずれも答えなかった。

 検察側が続けて供述調書について質問しようとした際、弁護側が「黙秘権の侵害」と異議を申し立てた。中田裁判長は被告に答弁の意思がないことを確認し、質問を打ち切った。

 検察側はこれまでの公判で、指紋鑑定官やDNA型の鑑定人ら37人を証人尋問。被害者宅に残された指紋とDNA型が被告のものと一致すると主張する。これに対し、弁護側は「採取・保管に不正があった」と無罪を訴えている。