学生がデザイン・プロデュース、鹿児島土産にエコバッグを 生成りと黒の2色

 2022/11/13 21:30
生成りと黒の2種類の布バック
生成りと黒の2種類の布バック
 鹿児島土産に若い感性が光る布バッグはいかが-。鹿児島観光コンベンション協会有志と県立短期大学の学生らがタッグを組み、布バッグを企画製作した。鹿児島市のJR鹿児島中央駅や天文館の観光案内所などで販売する。

 生成りと黒の2種類で、素材はコットン。縦40センチ、横48センチ、幅15センチで、価格は1500円。生成りには方言や市町村名、桜島の標高など鹿児島に関する情報をスタイリッシュに配置。黒は「ゴワス」という方言と桜島をモチーフにデザインした。

 協会の有志約10人は「観光客がワクワクする」商品開発に取り組む「Kagono-Wa(かごのわ)」プロジェクトを昨年立ち上げた。観光案内所に「鹿児島土産にエコバッグがほしい」と問い合わせが多いことから、第1弾としてバッグ製作に着手。県立短大生活科学科の北一浩准教授(ビジュアルデザイン)に相談した。

 北准教授とゼミ生たちはこれまでの「武骨で力強い鹿児島」のイメージを変えて、「若い女性に支持され、さりげなく鹿児島をアピールする」デザインを考案。11案の中から1年中田真由さんのデザインが採用された。中田さんは「生成りは字体やサイズ、配置に苦労した。黒の『ゴワス』はユーモラスに仕上げた」と話した。

 プロジェクトは今後も新しい鹿児島のイメージの土産グッズを開発していくという。