15年ぶり決勝に戻ってきた「鹿実」イレブン 「松澤先生が1番喜んでいるはず」…最後までスタンドから大声援

 2022/11/13 09:43
15年ぶりの決勝で、奮闘する選手を応援する鹿児島実業高校スタンド=12日、鹿児島市の白波スタジアム
15年ぶりの決勝で、奮闘する選手を応援する鹿児島実業高校スタンド=12日、鹿児島市の白波スタジアム
 「鹿実」の勇姿が15年ぶりに決勝の舞台に戻ってきた。12日、全国高校サッカー選手権鹿児島県大会に臨んだ鹿児島実業は後半に1点を奪い、大会5連覇中の神村学園を苦しめた。1-2と敗れはしたが、スタンドの応援団は「決めろ」「行け」と最後まで熱戦を後押しした。

 選手たちは、前半を0-0で折り返す堂々の戦いぶり。東京から駆けつけたサッカー部OBの田里礁英さん(19)は、一歩も引かない後輩の成長に驚き「みんなの姿が大きく見える」。

 故松澤隆司総監督が率いた07年に、23度目の優勝を果たした。かつて背番号「10」をつけた永江昭博さん(55)=鹿児島市=は「決勝戦は松澤先生が1番喜んでいるはずだ」と空を見上げた。牧野樹生人選手がゴールを決めると、応援スタンドは一気に沸いた。

 元日本代表の遠藤保仁さん(現ジュビロ磐田)も鹿実OB。父・武義さん(74)は「いい試合を見せてもらった」とたたえた。

 神村学園の下川温大選手の弟・翔君(11)は香川県から白波スタジアムへ足を運び、「神村はパスが速くて精度も高かった。全国優勝を目指して」とエールを送った。

(結果詳細は南日本新聞でご覧になれます)

特集「全国高校サッカー選手権」