サッカー・福西崇史と川澄奈穂美、7人制ラグビー・桑水流裕策…3人の元日本代表が語る、スポーツを核にした街づくりの魅力とは? 鹿児島市の新スタジアム計画盛り上げへトークショー

 2022/11/15 10:00
スタジアムの魅力について語る元日本代表選手=12日、鹿児島市千日町のセンテラス天文館
スタジアムの魅力について語る元日本代表選手=12日、鹿児島市千日町のセンテラス天文館
 鹿児島市は12日夜、鹿児島港本港区で計画するサッカー等スタジアム整備の機運を向上させようと、サッカーと7人制ラグビーの元日本代表3選手によるトークショーをセンテラス天文館(千日町)で開いた。スタジアムを中心に、住民がホームチームのそろいのユニホームを着て街全体が活気付く海外の事例などが報告された。

 サッカーの福西崇史さんと川澄奈穂美さん、7人制ラグビーの桑水流裕策さん=同市出身=が登壇。ファンら約240人が聞き入った。

 桑水流さんは英国のスタジアムを例に、「最寄り駅から歩きながら酒を飲み、試合を見るだけでなく行き帰りも全て楽しむ文化が根付いている」と、本場の雰囲気を紹介。福西さんも英国のサッカー強豪チームの本拠地は街ぐるみで応援する地域性を挙げ、スポーツを核にした街づくりの魅力を説明した。

 川澄さんは陸上競技場との違いを説明。「専用スタジアムはファンとの距離が近く、迫力がたまらない。一緒に戦っていると感じるし、写真撮影やサインも気軽にできる」と醍醐味(だいごみ)を述べた。

 富士山を一望できるIAIスタジアム日本平(静岡市)などを例に、3人は「桜島を望むスタジアムはアウェーサポーターも大勢訪れる」とし、温泉や鹿児島グルメを提供する施設整備を提案。福西さんは「スタジアムは地域が凝縮された小さな街。みんなで(雰囲気を)作り上げていくもので鹿児島のポテンシャル(潜在的な力)は高い」と指摘した。

 垂水市の垂水小学校6年、松元玲央人君は「桜島が見えて鹿児島らしいスタジアムができたらいい。いつかプレーしてみたい」と話した。