現職、前知事、元国会議員、スーパークレイジー君…宮崎県知事選の候補者出そろう SNSでアピール熾烈、投票率アップが勝敗を左右
2022/11/20 21:12

宮崎県知事選立候補予定者の河野俊嗣氏(左上)、東国原英夫氏(右上)、横峯良郎氏(左下)、西本誠氏
いち早く立候補を表明した河野氏は、自民党県連や立憲民主党県連などの政党のほか、連合宮崎や経済団体などから推薦を取り付け、組織戦に盤石の態勢を築いた。東国原氏は衆院議員を経てテレビのコメンテーターなどに主軸を移しており、12年ぶりの県政復帰を目指す。横峯氏は女子プロゴルファーの横峯さくら選手の父として知名度は高く、政界進出前から「さくらパパ」としてメディアをにぎわした。歌手としても活動する西本氏は、東京都知事選に挑戦、注目を集めた。居住実態が無かったとして埼玉県戸田市議を失職した経験から、今年4月に東京から宮崎市に住民票を移し、準備を進めてきた。
4氏がそろって注力するのが交流サイト(SNS)の活用だ。河野氏は10月、LINE(ライン)とインスタグラム、動画投稿サイトのユーチューブを新設。政策とともに、笑顔で私生活を紹介する動画などを配信し、官僚出身の「堅い」イメージの払拭(ふっしょく)と「親しみやすさ」をアピールする。東国原氏は県内の高校巡りや台風被災地視察、街頭活動の様子などをこまめにSNSで発信。県内出身を強調しつつ、若い世代への浸透も図る。横峯氏は「ポスター張りや街宣活動はしない」と明言。選挙戦はSNSで最低賃金アップを訴えていく方針だ。西本氏はポスターにラインのQRコードを掲載し、SNSを主な交流手段にする若い世代に照準を絞る。
4氏が課題と口をそろえるのが「投票率の向上」だ。現職と共産党候補が争った前回は33.90%と過去最低を記録。5人が争い東国原氏が当選した2007年の64.85%と比べると、じり貧感は拭えない。新人側からは「有権者90万人のうち30万人しか投票しない選挙で知事が決まるのはおかしい」と指摘。現職、前知事以外の新たな選択肢を示すことで、風が吹くことを期待している。
投開票は12月25日。投票率アップに不可欠な無党派層の動向が、“クリスマスプレゼント”の行方を左右する。
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