豊作祈願の「モモカンドン」 主役の子供減り、お年寄りが「モーモーモー」餅引っ張り合い

 2022/11/21 14:33
新米でついた餅を引き合いモモカンドンに豊作を祈る=枕崎市妙見町
新米でついた餅を引き合いモモカンドンに豊作を祈る=枕崎市妙見町
 田の神以前から信仰の対象だったとされる「モモカンドン」の祭事が、鹿児島県枕崎市妙見町の下園、中村地区であった。新米でついた餅を供え、引っ張り合って豊作を祈る。主役だった子どもの姿は減ったが、お年寄りらが伝統を守っている。

 モモカンドンは牛の頭や舌に見立てたとされる自然石で、氏神と共に祭られている。旧暦10月の亥(い)の日に祭礼があり、かつては子どもが四つんばいになってくわえた餅を引き合った。

 下園公民館では16日、上竹季夫さん(89)ら住民4人が集まった。祈願の後、「一升蒔(ま)き三俵あれ モーモーモー」と唱え、手で餅を引き合った。上竹さんは「子どもはいなくなったが、田んぼを作っているうちは続けたい」と話した。

 かつては数軒からなる門ごとに盛んに行われたが、今年は両地区の8カ所だった。