国際クルーズ船再開もうすぐ コロナ前から乗客層に変化…寄港地に求められる観光、JICC会長が講演

 2022/11/22 13:53
講演する堀川悟氏=19日、鹿児島市のみなみホール
講演する堀川悟氏=19日、鹿児島市のみなみホール
 クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスを運航するカーニバル・ジャパン社長で、日本国際クルーズ協議会(JICC)会長の堀川悟氏が19日、鹿児島市で講演した。新型コロナウイルスの影響で受け入れを停止していた国際クルーズ船の来年3月再開を前に、鹿児島海外観光客受入協議会が企画した。堀川氏はJICCがまとめたクルーズ船のコロナ対応ガイドラインや再開後の寄港地に求められる観光を説明した。要旨を紹介する。

 クルーズ船は2021年度前半から欧米で再開し始め、現在は全世界で430隻のうち375隻が運航している。遅れていたアジアは今年10月に韓国、台湾が受け入れを発表し、日本も11月15日に来年3月の再開を発表した。中国はもう少し時間がかかる。

 JICCのガイドラインは専門家や国の助言を全て取り入れ、再開済みの国で一番厳しいオーストラリアのガイドラインを参考にした。「船内に持ち込ませない」「船内で広げない」がベース。乗船前の検査を徹底し、船内で感染者が確認されたら船内に隔離して運航を続け、地域の医療に負担をかけないようにした。乗客、乗員、訪問先の人たちの安全安心を第一に考えている。安心して受け入れてほしい。

 コロナ前は中国から団体客が来て、団体で行動し食事した。再開後は少し変わり日本人と欧米人が半々になる。日本は欧米人に人気が高い。円安でもあり、ダイヤモンド・プリンセスの23年度の予約は6、7割は欧米人で3割が日本人だ。

 買い物やものを見るだけではなく、何かを学んだり、現地の人との触れ合いを重視する。19年度に試行したツアーでは、本物、有意義、少人数で特別感がある体験の人気が高かった。そういう提案を待っている。

 鹿児島は乗客の満足度が高い。旗を振って出迎えてくれるボランティアのおもてなし隊の存在が大きい。ダイヤモンド・プリンセスは23年に11回寄港する。クルーズ船は寄港地の支援や理解がないと成り立たない。全てのクルーズ船会社を支えてほしい。