小麦粉もグラニュー糖も…原材料高騰 クリスマスまで1カ月、苦悩のケーキ店 「利益がマイナスの可能性も」

 2022/11/23 11:30
1日から予約を開始した「ケーキハウス アプリコット」=鹿児島市荒田2丁目
1日から予約を開始した「ケーキハウス アプリコット」=鹿児島市荒田2丁目
 クリスマスまであと1カ月となる。書き入れ時を迎える鹿児島市内のケーキ店は、小麦粉やグラニュー糖など、原材料費の高騰に頭を悩ませている。昨年より値上げを迫られる店は、サイズを小さくしたり、一部商品販売を見合わせたりするなど、工夫を凝らす。

 中町や宇宿3丁目などでタルト専門の3店を経営する「ボヌール」は1日から予約を開始した。ケーキに欠かせないグラニュー糖や薄力粉が今年は2回値上がりしたため、商品を10~20%値上げした。価格を抑えたい人向けとして、例年はクリスマスに販売していなかった1回り小さい2~3人向けを用意した。

 川畑理沙社長(40)は「時価で仕入れるイチゴの価格が一番不安」と打ち明ける。ハウスの燃料や輸送コストが上がると予想するからだ。「予約段階でケーキの価格を設定するのが難しかった。利益がマイナスになる可能性もある」

 「ケーキハウス アプリコット」(荒田2丁目)は昨年と比べ、平均で100~200円値上げした。穂満昌吾店長(39)は「円安で、海外から仕入れるチョコレートやチーズなど、ほぼ全ての材料が値上がりしている」とこぼす。イチゴの高騰を見越して、使用量の多いタルトの取り扱いを今年は見送った。

 「アンテレサント ミルフィユ」(下荒田3丁目)では、ほとんどの商品を昨年より10%以上値上げ。有村正輝統括(51)によると、小麦粉が昨年から2割上がったのが理由の一つだ。「原材料だけでなく、サービスの箱や保冷剤も上がっている」と表情を曇らせた。