馬毛島で3万年前の石器?遺物見つかる 火を使った跡、焼けた石も 西之表市の文化財調査で

 2022/11/23 10:02
 米軍機訓練移転と自衛隊基地整備が計画される鹿児島県西之表市馬毛島の文化財調査で、3万3000〜3万年前の石器とみられる遺物が見つかったことが22日分かった。発見場所は基地区域内で、周辺では滑走路や駐機場などの整備が予定されている。

 関係者によると、調査は市が防衛省の許可を得て、10月11日に実施した。島中央部の傾斜地で数点の石器を見つけ、周辺の地質状況から年代を推定した。火を使った土の跡や焼けた石もあった。ほかにも遺物が土中にある可能性が高いとしている。

 文化財保護法では、新たな遺跡の発見は県教育委員会への通知を求めており、市と調整して「周知の埋蔵文化財包蔵地」にするかを決める。包蔵地内での国の工事が遺跡に影響する場合、県教委は発掘調査の実施を勧告できる。

 島の北西部には室町時代の墓や人骨、古墳時代の貝塚が出土された「葉山王籠(おおごもり)遺跡」、南西部には弥生後期から古墳時代の埋葬跡や人骨、貝の副葬品が見つかった「椎ノ木遺跡」がある。いずれも基地区域外。市は11月21、22日にも調査した。