狩猟の神が発奮?社殿へ煙あおいで豊穣祈願 さつま・現王神社の“奇祭”

 2022/11/25 08:18
社殿に向かって煙をあおぐ住民=24日、さつま町泊野の現王神社
社殿に向かって煙をあおぐ住民=24日、さつま町泊野の現王神社
 鹿児島県さつま町泊野の現王神社で24日、例祭があり、住民がたき火の煙を社殿の中に送り込み、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。神社に祭られる狩猟の神「現王様」が、煙で刺激されると発奮し、地域に恵みをもたらすとされる。

 宮田集落の約20人が参加。たき火に杉の葉や竹を次々とくべ、神事を行う社殿内に煙が入るよう懸命にあおいだ。その後、たき火で焼いた供え物のサバと赤飯に米粉をのせた「御供(ごっく)」をみんなで味わった。

 言い伝えによると、現王は京都から泊野にたどり着き、村人に農耕を勧めたとされる。氏子総代の宮田則雄さん(75)は「風向きの影響で今年は煙を入れるのに苦労したが、無事開催できてよかった。高齢化は進むが、今後も伝統の行事を守っていきたい」と話した。