馬毛島から「石器」 埋蔵文化財包蔵地か 西之表市教委が調査「出土例多くなく希少」、県教委に報告へ

 2022/11/25 11:28
石器とみられる遺物が見つかった現場=10月11日、西之表市馬毛島(市教育委員会提供)
石器とみられる遺物が見つかった現場=10月11日、西之表市馬毛島(市教育委員会提供)
 米軍機訓練移転と自衛隊基地整備が計画される鹿児島県西之表市馬毛島で見つかった3万3000~3万年前(旧石器時代)の石器とみられる遺物について、市教育委員会は24日の会見で、特定の場所に集中していたことから「一帯は(文化財保護法で規定される)埋蔵文化財包蔵地の可能性が高い」との見方を示した。決定権のある県教委に近く調査結果を報告し、判断を委ねる。

 市教委によると、島内全域が対象の文化財調査は初めて。昨年から計画しており、国などの地権者から立ち入り許可が出て実現した。10月11日、11月21、22日の計3日間。地質などの専門家も加わった。

 石器とみられる遺物は表土に転がっていたほか、一部が露出した状態で見つかった。年代は発見現場の地層から推測した。採集した数や形状などは「警察に遺失物として届けており、明らかにできない」としている。

 発見場所が埋蔵文化財包蔵地になり、国の工事が遺跡に影響する場合、県教委は発掘調査の実施を勧告できる。

 種子島では旧石器時代の遺構として、国内最古の落とし穴が確認された立切遺跡(中種子町)と、同年代の横峯遺跡(南種子町)が国史跡に指定されている。市教委の沖田純一郎参事は「3万年を超えるものは出土例が多くなく、希少だと考えている」と話した。