特攻作戦とは何だったのか? 米軍が分析した映像資料から読み解く 知覧で調査報告展

 2022/11/25 10:45
「COMBATING KAMIKAZE」のギャリートークに聞き入る来場者=南九州市の知覧特攻平和会館
「COMBATING KAMIKAZE」のギャリートークに聞き入る来場者=南九州市の知覧特攻平和会館
 太平洋戦争末期の日本軍の特攻作戦を米軍が分析したとみられる映像の調査報告展「COMBATING KAMIKAZE」が鹿児島県南九州市の知覧特攻平和会館で開かれている。米国立公文書館が保存していた映像を同会館が入手し音声を翻訳。米軍視点で見た特攻として紹介している。来年1月31日まで。

 映像は1945年の沖縄戦に参加した米艦船が撮影したものを基に制作したとみられ、約8分間の3本に編集されている。特攻作戦を採用するに至った背景を日本人の精神性に求めるなど興味深い分析もある。

 学芸員によるギャラリートークが12日にあり、来場者が資料の解説に聞き入っていた。高知市から訪れた自営業男性(50)は「日本はなぜこんなむちゃな作戦をしたのか首をかしげる。冷静に分析して対策を取った米軍と対照的だ」と話した。