馬毛島基地計画「判断材料そろいつつある」 知事と西之表市長、賛否表明は保留 防衛省の姿勢「おおむね真摯」

 2022/11/26 09:01
西之表市馬毛島の基地整備計画について意見交換する塩田康一知事(左)と八板俊輔市長=25日、県庁
西之表市馬毛島の基地整備計画について意見交換する塩田康一知事(左)と八板俊輔市長=25日、県庁
 鹿児島県西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画で、塩田康一知事と八板俊輔市長は25日、県庁で面会し、防衛省の最近の姿勢が「おおむね真摯(しんし)」との意見で一致した。ともに賛否表明は保留したが「判断材料はそろいつつある」と述べた。

 冒頭だけの公開で約40分会談した。面会後、両氏は最大の懸念としていた騒音問題に同省が「地元意見に沿って対応する」とした点を評価した。それぞれ12月定例会で「その時点での考えは示す」とした。

 同省は22日、計画に伴う環境影響評価(アセスメント)について、県知事意見への主な対応を県と市に伝えた。地元が求めた種子島上空を米軍機が飛ばないための具体策はなかったが、八板市長は「(アセスとは別に)今後も協議して対策を求める」と述べた。馬毛島で見つかった旧石器時代とみられる遺物には「県教委の調査を注視したい」と語った。