短大・大学新設の公約 姶良市長が断念 高額な建設・維持費など理由、今後は「誘致」目指す 鹿児島

 2022/11/26 14:05
湯元敏浩・姶良市長
湯元敏浩・姶良市長
 鹿児島県姶良市の湯元敏浩市長は25日の市議会一般質問で、選挙公約に掲げた短期大学や大学の新規設立は「実現は難しい」として、今後は誘致を目指す考えを明らかにした。建設費に加えて維持管理、人件費が高額となることを理由に挙げた。

 現在2期目の湯元市長は2018年の市長選挙で、「公立大学法人による看護系の短期大学の新規設立」を公約に掲げて初当選。その後、企画部内に高等教育機関企画課を設置し、高等教育の現状や在り方を調査してきた。また看護系に限らず、4年制大学やサテライトキャンパスも含めて新設、誘致を検討してきたが、実現していない。

 湯元市長は「新設ではなく誘致にかじを切り、事業を継続する。誘致は相手があることから、市のペースを優先して進めるわけにはいかない」としている。