出水の養鶏場で今季3例目の鳥インフルか 鹿児島県「陽性なら自衛隊派遣要請」 47万羽は過去最大規模

 2022/11/27 07:15
大規模養鶏場での鳥インフルエンザ疑い例確認を受け、報道陣に対応する田中和宏県畜産課長(右)=26日、県庁
大規模養鶏場での鳥インフルエンザ疑い例確認を受け、報道陣に対応する田中和宏県畜産課長(右)=26日、県庁
 鹿児島県は26日、出水市野田にある養鶏場(採卵鶏47万羽)で鳥インフルエンザの疑い例が確認されたと発表した。遺伝子(PCR)検査で陽性となれば、県内養鶏場での発生は今季3例目で、農場規模は県内過去最大。殺処分となる可能性がある羽数が多いため、塩田康一知事は同日夜の対策本部会議で「自衛隊派遣要請に向けた調整を始めている」と述べた。

 疑い例が出た養鶏場は、2例目の発生農場から半径3キロ内にある。同日午前9時に系列農協を通して「死ぬ鶏の数が増えている」と通報があり、県北薩家畜保健衛生所が簡易検査した13羽全てでA型鳥インフルエンザ陽性となった。

 県は25日に2例目発生農場周辺にある27農場を対象に立ち入り検査を実施。疑い例が出た養鶏場も含まれていたが、目視や過去の感染歴を調べる検査では異常がなかった。

 PCR検査が陽性となり、農林水産省が高病原性の疑いがあると判定すれば、飼われている47万羽は全て殺処分される。半径3キロ内の28農場(計138万3000羽)は移動制限区域となり、鶏や卵の持ち出しができなくなる。半径3~10キロ内の59農場(計282万羽)には搬出制限がかかり、域外出荷が規制される。

 県畜産課は対策本部会議後、報道陣に「PCR陽性となった場合、自衛隊にも(殺処分作業への協力を)お願いする」と説明。県が家畜・家禽(かきん)の殺処分で自衛隊に応援を求めるのは初めて。

■2例目の殺処分終わる

 鹿児島県は26日、出水市で発生した県内2例目の鳥インフルエンザについて、発生農場と管理者の行き来のある関連農場の採卵鶏計7万8000羽の殺処分を終えた。農場の清掃・消毒作業が続いており、防疫措置完了は27日以降になる見込み。1例目を合わせた今季の殺処分羽数は19万8000羽となり、昨季の15万7000羽を超えて過去最多となった。