出水の養鶏場 3例目鳥インフル 47万羽の殺処分完了に1週間見込む 鹿児島県

 2022/11/28 21:30
鶏の殺処分が進む鶏舎=28日、出水市野田(県畜産課提供)
鶏の殺処分が進む鶏舎=28日、出水市野田(県畜産課提供)
 鹿児島県は28日、採卵鶏47万羽を飼う出水市野田の養鶏場で発生した今季県内3例目の鳥インフルエンザについて、同日午後4時までに全体の18%に当たる8万4000羽を殺処分したと発表した。全て終えるまでに1週間ほどを見込む。

 県や出水市、周辺4市町、JAの職員ら120人に加え、国分駐屯地(霧島市)の部隊の70人が常時作業に当たっている。

 県は同日、発生農場から半径3キロ圏内の移動制限区域に新たに含まれることになった農場に立ち入り検査した。対象8農場のうち、7農場の鶏舎には鶏がいないという。目視の検査で異常はなく、過去の感染歴を調べる抗体検査も陰性だった。

 鹿児島中央家畜保健衛生所がウイルスの有無を調べており、結果が出るまで4〜5日かかる見通し。