農業害虫ミカンコミバエ 幼虫6例目確認 下甑島で採取した果実から 薩摩川内

 2022/11/30 10:29
ミカンコミバエの成虫(植物防疫所HPから)
ミカンコミバエの成虫(植物防疫所HPから)
 鹿児島県は29日、薩摩川内市の甑島でミカンコミバエの幼虫が確認されたと発表した。同島での幼虫の確認は、9月28日に採取した柿やかんきつ類といった寄主果実から発見されて以降、本年度6例目。

 21日に下甑島手打で採取した寄主果実で見つかった。国や県などは発見地点から半径1キロ以内での寄主果実の除去や誘殺板の追加、同100メートル以内での成虫の餌と殺虫剤を混ぜた薬剤の散布を進める。

 28日に実施したトラップ(わな)の調査では、雄成虫の誘殺は確認されなかった。雄成虫を引き寄せる物質と殺虫剤を染みこませた誘殺板1万6000枚のヘリコプターでの散布は、20日までに終えた。