米軍再編交付金で給食費タダに 西之表市が方針、小中学校で来年4月から 馬毛島基地計画

 2022/12/01 07:48
馬毛島(資料写真)
馬毛島(資料写真)
 鹿児島県西之表市は30日の市議会で、馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に伴う米軍再編交付金の2022年度分を活用し、来年4月から小中学校の給食費を完全無償化する考えを示した。これまで第1子は保護者負担になっていた。

 再編交付金の本年度分は7億7680万円。学校給食センター運営費を年間約1億8160万円と見込み、このうち75%超に当たる約1億3810万円に交付金を充てる。センターの光熱費、設備費も含まれ、正職員の人件費は従来通り一般財源で賄う。

 議会後、八板俊輔市長は「子育て支援を公約に掲げており、生み、育てやすいまちづくりを目指す」と話した。新たに設置する基金に再編交付金を積み立てるため、関連議案を市議会に提出している。

 西之表市の現在の給食費は小学生が月4100円、中学生は月4900円。種子島では、南種子町が17年度から完全無償化し、中種子町は一部補助している。

 あわせて読みたい記事