タクシー初乗り運賃「640円→700円へ引き上げを」 事業者1社が申請、7割以上の申請あれば改定 鹿児島県本土
2022/12/02 08:55

鹿児島市のJR鹿児島中央駅前客待ちするタクシーの列(資料写真)
県本土では18年12月に1社が運賃改定を求め、消費税増税を経て、20年2月から現行の運賃となった。その後も原油高騰やコロナ禍も影響した売り上げ低迷で事業者の経営環境は厳しく、各社の対応が注目される。
今回申請したのは23台を保有する下小薗タクシー(下小薗充社長)。初乗りに加え、加算運賃も現行の「181メートルごとに50円」から「135メートルごとに50円」に変えるよう求めた。
九州運輸局によると、適用地域の鹿児島Aブロック(西之表市、熊毛郡、鹿児島郡、奄美市、大島郡除く県内)には91事業者(2680台)がある。2月28日までに申請・要請が7割を超えれば、その後約6カ月かけて改定手続きを進める。
下小薗社長は「売り上げはコロナ前の6割程度にとどまる。生活様式が変わり、完全には戻らない」と見る。燃料費などの上昇で累積赤字が膨らむ中、運転手は高齢化が進み、若い人材の確保には待遇改善が不可欠という。「思い切った申請額だが、将来の経営を考えるとやむを得ない」と利用者に理解を求めた。
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