西之表市、馬毛島の学校跡地など2市有地を防衛省に売却 島内の3市道は廃止
2022/12/03 08:00

馬毛島
市によると、売却契約は11月30日付。売却額は学校跡地3370万円、隊員宿舎2530万円。3市道は1970~71年に認定され、総延長は6178メートル。
基地計画に反対する市民400人超は「説明や議論が不十分なまま決めた」として、差し止めを求める住民監査を請求しており、反発を強めることは必至。市監査事務局によると、現時点で請求を受理するか決まっていない。
市民団体「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」も、監査請求の結果が出るまで手続きを進めないよう八板俊輔市長宛ての文書を提出している。
市有地売却と市道廃止を巡っては、八板市長が計画への賛否を明言しない一方、同省の意向を受け入れる形で市議会9月定例会に関連3議案を追加提出。いずれも1票差で可決された。
開会中の12月定例会の一般質問でも取り上げられ、八板市長は「学校跡地は将来的に基地拡大に供しないことを確認できた」「市道の機能を有しておらず、管理ができる見込みも立たない」などと答弁。「(計画の)同意、不同意にかかわらず、行政手続きで一度決定したものは有効と考えている」と述べていた。
中種子、南種子両町も11月30日付で防衛省と町有地売却契約を結んだ。中種子町は旧種子島空港に隣接する雑種地8136平方メートルを1540万円で売却。同省は錬成訓練施設や物流倉庫を建て、近くの国有地に隊員宿舎を整備する。
南種子町の土地は、役場近くの旧南種子高校グラウンドの一部4465平方メートルで2350万円。同省の車両整備工場と車庫、隊員宿舎の候補地。このほか公立種子島病院に近い町有地にヘリポートの整備が予定されている。
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