出水で5例目の鳥インフル疑い 全ての養鶏場が半径3キロ以内に位置 3例目の殺処分完了

 2022/12/04 09:22
発生3例目の養鶏場での殺処分完了後、鶏舎内を清掃する県職員ら=3日、出水市野田(県畜産課提供)
発生3例目の養鶏場での殺処分完了後、鶏舎内を清掃する県職員ら=3日、出水市野田(県畜産課提供)
 鹿児島県は3日、出水市高尾野で採卵鶏3万4000羽を飼う養鶏場で鳥インフルエンザの疑い例が発生したと発表した。遺伝子検査で陽性が確認されれば今季5例目。

 疑い例が出た養鶏場は、今シーズン発生が確認された全ての農場から半径3キロ内にある。同日午後、系列農協を通して「死んだ鶏や周りの鶏に異常がある」と県北薩家畜保健衛生所に通報があったため、簡易検査を実施。9羽中7羽でA型インフルエンザ陽性を確認した。

 今回の養鶏場は、県が11月25日に実施した2例目の周辺農場への立ち入り検査で、目視では異常はなく、過去の感染歴やウイルスの有無を調べる検査も陰性だった。

 遺伝子検査で高病原性の疑いがあれば、飼われている3万4000羽は全て殺処分される。結果は4日午前にも判明する見込み。半径3キロ内は移動制限区域となり、鶏や卵の持ち出しができなくなる。同3~10キロ内には搬出制限がかかり、域外出荷が規制される。1~5例目を合わせ、移動制限は38農場(126万7000羽)、搬出制限は61農場(326万1000羽)が含まれる。

■3例目は当初見込みより少ない41万羽

 鹿児島県は3日、出水市野田の養鶏場で発生した県内3例目の鳥インフルエンザについて、2日午後9時半に飼われていた採卵鶏41万羽の殺処分を終えたと発表した。空きケージが想定よりも多く、殺処分羽数は当初見込んでいた47万羽を下回った。

 県は感染確認を受け、11月27日午前8時から作業を進めていた。対象羽数が県内過去最大となるため、家畜・家禽(かきん)の殺処分では初めて自衛隊派遣を要請し、周辺市町やJAからも支援を受けた。現場では農場の清掃・消毒などが続いており、防疫措置完了までに数日かかる見込み。

 1日に出水市高尾野の養鶏場(採卵鶏12万羽)で見つかった4例目の殺処分は、3日午前9時現在、81%に当たる9万7000羽の処理を終えた。県畜産課は「4日までに全ての殺処分を終わらせたい」としている。