水俣病近畿訴訟 全国でいち早く21日結審へ 大阪地裁 鹿児島出身の原告ら集会「全ての被害者の救済を」

 2022/12/04 14:08
集会で団結を確認する原告ら=3日、大阪市の大阪弁護士会館
集会で団結を確認する原告ら=3日、大阪市の大阪弁護士会館
 水俣病特別措置法の救済から漏れた鹿児島県・熊本県出身の「水俣病不知火患者会」会員らが国、県、原因企業チッソに損害賠償を求めた集団訴訟の近畿訴訟が結審するのを前に、原告団と弁護団が3日、大阪市で集会を開き、団結を確認した。熊本など全国4地裁の訴訟の中で最も早く21日、大阪地裁で結審する。

 近畿訴訟は2014年に第1陣が提訴した。原告は近畿、東海などに住む130人で、鹿児島出身は45人。原告世話人で阿久根市出身の前田芳枝さん(74)=大阪府島本町=は「やっと結審まできた。裁判で勝利し、全ての水俣病被害者の救済を実現したい」と語った。

 熊本県水俣市出身の松尾厚子さん(67)=愛知県春日井市=は「子どものころから転んだり足がつったりする症状があったが、特措法を知らず期限内に申請できなかった」として全員救済を訴えた。徳井義幸弁護団長は「大阪地裁の判決は他の地裁判決に影響を与え、水俣病問題の解決に重要な意義を持つ」と強調した。

 熊本、新潟、東京各地裁の訴訟の報告もあった。全国39カ所をオンラインで結び、計160人が参加。熊本訴訟の鹿児島在住原告10人も出水市の患者会事務所から見守った。