日米が熊本で離島防衛演習 鹿児島の部隊も参加、図上で指揮系統を確認 

 2022/12/05 07:30
米軍部隊のトップらと共に訓示する西部方面総監の竹本竜司陸将(中央)=4日、熊本市の健軍駐屯地
米軍部隊のトップらと共に訓示する西部方面総監の竹本竜司陸将(中央)=4日、熊本市の健軍駐屯地
 陸上自衛隊と米陸軍、海兵隊による日米共同の方面隊指揮所演習「ヤマサクラ」の訓練開始式が4日、熊本市の陸自健軍駐屯地であった。演習には鹿児島の部隊も参加、離島防衛の共同作戦などをコンピューターや地図上で確認する。13日まで。

 開始式で西部方面総監の竹本竜司陸将は「共同作戦能力の実効性をより向上させ、日米同盟の絆の強さを内外に示す」と訓示。米陸軍と海兵隊の幹部は「私たちの安全を脅かす者を抑止するため、あらゆる領域で共に闘わなければならない」などと強調した。

 演習では日米共同で8〜9月と11月に奄美大島などで展開した大規模実動演習の課題を点検。陸海空に宇宙やサイバーを含めた自衛隊の領域横断作戦と、米陸軍や米海兵隊の作戦を共同で実施する。

 演習は1982年に始まり80回目。西部方面隊での実施は2年ぶり。自衛隊は鹿児島県内の第12普通科連隊(霧島市)、第8施設大隊(薩摩川内市)、奄美警備隊(奄美市、瀬戸内町)を含む約4500人、米側は約1200人が参加する。