干支の錫器作り大忙し 来年はウサギ「跳ねて明るい一年に」 鹿児島伝統の「薩摩錫器」

 2022/12/08 08:20
来年のえと、ウサギの置物の仕上げをする錫器職人=7日、霧島市国分中央4丁目の岩切美巧堂
来年のえと、ウサギの置物の仕上げをする錫器職人=7日、霧島市国分中央4丁目の岩切美巧堂
 鹿児島県指定の伝統的工芸品「薩摩錫器(さつますずき)」を製造販売する霧島市国分の岩切美巧堂で、来年の干支(えと)のウサギの置物作りが最盛期を迎えている。7日、職人10人が一つ一つ手作業で仕上げていた。

 溶かしたスズを鋳型で固め、やすりで細かな毛並みを表現。その後、漆を塗って磨きつやを出す。12月下旬までに約500個を全国の百貨店へ出荷する。

 岩切洋一(ひろかず)専務(49)は「前へ前へと跳ねるウサギのように明るい話題が多い一年になればと願いを込めて作っている」と話した。

 大小10種類で4400~2万4200円(税込み)。県内では山形屋や鹿児島空港売店などで買えるほか、インターネットでも注文できる。