油? 茶褐色のボールが大量漂着 種子島の海岸線20キロ 住民「養殖への影響心配」

 2022/12/10 08:30
(別カット)海岸線に広がる石油ワックス類とみられる漂着物=9日、西之表市安納
(別カット)海岸線に広がる石油ワックス類とみられる漂着物=9日、西之表市安納
 鹿児島県西之表市東部の海岸線で固形化した油状の漂着物が大量に見つかった。種子島海上保安署は9日正午までに、同市伊関から立山まで約20キロにわたり、海岸に点在しているのを確認した。廃油ボールとみて、詳しい成分や原因を調べている。

 漂着物は黄色や茶褐色の粘土状で、大きいもので7~8センチ程度。6日午後、同市安納の養殖業者が見つけ、市に報告した。60代の男性従業員は「30年以上働いているが、黒色以外の廃油ボールは初めて見た。再び海に流れ出て養殖に影響しなければいいが」と話した。

 市や海岸線を管理する県は7日以降、現地調査で漂着物を確認した。県は成分検査を県環境技術協会に依頼。来週半ばにも回収作業に着手できるよう市と調整している。

 同保安署などによると、沖合での船舶事故や漁業被害は確認されていない。「見つけた場合は手で直接触れず、県や市、海上保安署に連絡してほしい」と呼びかけている。

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