特産品生かし〝伊佐らしさ満載〟新スイーツ ダックワーズに竹炭、プリンに甘酒使用 5カ月かけ完成

 2022/12/31 15:00
竹炭を練り込んだ生地を使ったダックワーズ「伊佐小判」=伊佐市大口元町の橋脇風月堂
竹炭を練り込んだ生地を使ったダックワーズ「伊佐小判」=伊佐市大口元町の橋脇風月堂
 鹿児島県伊佐市内の2菓子店が、市の特産品を材料に新しい菓子を開発した。竹炭入りダックワーズ「伊佐小判」と、「伊佐米甘酒ぷりん」。商工会の旗振りで、新しいお土産を作ろうと6月から協議を始め、約5カ月間かけて完成した。市の補助金を活用した。

 「伊佐小判」は、大口上町の橋脇風月堂(橋脇礼代表)が開発。大口針持の「古川」が作る竹炭パウダーを練り込んだ生地でアーモンドクリームを挟み、金鉱脈が眠る菱刈鉱山の地層を思い起こさせる断面に仕上げた。

 大口里の冨士屋菓子舗(周防原利幸代表)は、大口山野の猩々(しょうじょう)農園が販売する甘酒を使用した「伊佐米甘酒ぷりん」を作った。米粒の舌触りを残すために蒸さず、寒天を入れて固めた。すっきりした甘みが特徴。

 11月中旬にあった秋祭りの会場で初お披露目。それぞれ200個用意し、完売した。周防原さんは「甘酒の風味と食感を残すのに苦労した。今後も協力して伊佐らしい菓子を開発できたら」と話した。両店で12月1日から販売している。