米軍無人機部隊駐留する鹿屋市、「リバティ制度」の緩和見送り要請 交通事故起こした在日米軍は応じず「綱紀粛正に努める」

 2022/12/16 09:00
海上自衛隊鹿屋航空基地に展開する米空軍無人偵察機MQ9=鹿屋市
海上自衛隊鹿屋航空基地に展開する米空軍無人偵察機MQ9=鹿屋市
 海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿屋市)に駐留する米空軍無人機MQ9部隊を巡り、防衛省九州防衛局は15日、米兵の飲酒や外出を制限する在日米軍の行動指針「リバティ制度」の緩和の見送りを求める鹿屋市の要請に、米軍が応じなかったことを明らかにした。

 同局によると、米軍は14日、「当部隊として引き続き秩序を守り、綱紀粛正に努めることが重要」と防衛省に回答した。同局側は15日、市に伝えた。市政策推進課は取材に「市の考えは伝わった」としている。

 米軍は5日、リバティ制度を変更し、公共の場での夜間飲酒禁止時間を短縮したほか、一定以下の階級に外出時の同伴者を義務付けた規定を削除した。

 鹿屋市は11月に市内で起きた米兵が絡む交通事故を受け、駐留部隊に緩和前の制限を当分の間維持するなどの独自対策を求めていた。