どうする? 家康の甲冑がもらえるんだって ふるさと納税返礼品で、190万~2000万円だけど… 薩摩川内市

 2022/12/16 11:30
徳川家康をモデルにした甲冑と田ノ上智隆社長=薩摩川内市の甲冑工房丸武
徳川家康をモデルにした甲冑と田ノ上智隆社長=薩摩川内市の甲冑工房丸武
 鹿児島県薩摩川内市は、徳川家康と織田信長の甲冑(かっちゅう)の複製品をふるさと納税の返礼品に加え、12月から受け付けを始めた。同市の「甲冑工房丸武」が生産する特注品で、寄付額190万~2000万円が対象。2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」に合わせてアピールする狙い。

 返礼品は、家康が着用していたとされる甲冑の複製品が3点、信長が1点。受注した後、30~60日で制作し発送する。市によると、これまでも他の武将モデルの甲冑やかぶとを返礼品にしているが、寄付額は100万円台が最高だった。

 同工房は大河ドラマや映画で使用される甲冑を数多く手掛け、業界シェアは80%を超えるという。「どうする家康」でも使われる予定。田ノ上智隆社長(43)は「一つ一つが職人の手作りで、熱意がこもったいい物。手に取ってほしい」と語った。

 ふるさと納税は、寄付額のうち2000円を超える額が住民税と所得税から控除される。控除額は収入や家族構成によって上限が設定されている。市によると、今回の返礼品の寄付額を上限内に収めるには、年収数千万円から数億円が必要となる。