防衛費の大幅増額「大変危険」 安保3文書に街頭抗議「医療、教育予算の充実を」

 2022/12/19 12:09
防衛力強化の動きに抗議する参加者=鹿児島市の天文館
防衛力強化の動きに抗議する参加者=鹿児島市の天文館
 市民グループ「市民・野党共闘をすすめるALLかごしまの会」は18日、政府・与党が進める防衛力強化に抗議し、鹿児島市の天文館で街頭活動をした。閣議決定された新たな安保関連3文書を批判。「防衛費の大幅増よりも医療や教育、福祉予算の充実を」と訴えた。

 夏の参院選で同会と共通政策を結んだ立憲民主、共産、社民の県組織関係者や一般市民が参加した。

 社民県連合の川路孝代表は、3文書に明記された反撃能力(敵基地攻撃能力)保有や今後5年間で総額約43兆円に上る防衛費の増額を「大変危険」と糾弾。「岸田文雄首相は国民の意見を聞かず、国会で議論もしない。みんなで声を上げ、撤回させよう」と呼びかけた。

 野党共闘の枠組みを継続・強化する活動の一環。同会の樋之口里花共同代表は「国民に冷たく危険な政治が行われていることを訴え続けていきたい」と話した。