Jリーグ10クラブのオファー断り独ボルシアMGへ 海外挑戦を決めた福田(神村学園高)、日本代表DF板倉のアドバイスが決め手に

 2022/12/20 20:10
ドイツプロリーグ1部ボルシアMGで活躍を誓う神村学園高の福田師王=同校
ドイツプロリーグ1部ボルシアMGで活躍を誓う神村学園高の福田師王=同校
 サッカーのドイツプロリーグ1部「ボルシアMG」に加入が内定している神村学園高3年・福田師王の記者会見が20日、いちき串木野市の同校であった。Jリーグから10ほどオファーがあったと明かし、「直接海外に行って成功している選手はあまりいない。早くトップチームデビューを果たし、自分が成功例を作りたい」と決意を語った。

 高卒でJリーグを経験せず海外に挑戦するのは珍しい。福田は、ドイツで2度練習に参加し入団を決断したという。日本代表で、ボルシアMGでプレーする板倉滉選手の「早い段階で世界を経験すると将来が変わる」という言葉も決め手になったと話した。

 鹿屋市出身の178センチ、70キロ。鋭い動き出しやシュートセンスで高い得点能力を誇るフォワード。神村学園で中学、高校の6年間を過ごし、世代屈指のストライカーに成長した。有村圭一郎監督は「努力のたまもの。日本サッカー界にとっても大きな挑戦だし、努力を重ねて道を切り開いてほしい」と期待を寄せた。

 福田師王の会見での主なやりとりは次の通り。

 -加入の決め手は。

 「元々海外サッカーが好きで憧れていた。練習参加した時に強度が高く、チームの一体感があった。個人としての成長も考えていて素晴らしいクラブだと思った」

 「ドイツのデュッセルドルフで板倉滉選手、吉田麻也選手と食事をした。吉田選手から『今すぐにでも来い』と言われた」

 -ドイツでの生活は。

 「ご飯が楽しみ。言葉は大変だけど、ドイツ語の本を読んで勉強している。今はグーテンモルゲン(おはよう)とあいさつ程度しかできない。挑戦しながら楽しみたい」

 -今後の目標は。

 「全国高校選手権で優勝と得点王を狙う。有村先生や神村学園に恩返しできるよう結果を残し、日本を背負える選手になりたい。4年後は、ワールドカップに出て日本を勝たせる」

 「体作りに取り組みたい。ロベルト・レヴァンドフスキやクリスティアノ・ロナルドの体形が理想。ムキムキにしたい」