タクシーにも値上げの波…鹿児島の事業者が運賃改定申請、運輸局が可否判断へ

 2022/12/21 11:00
鹿児島市のJR鹿児島中央駅前客待ちするタクシーの列(資料写真)
鹿児島市のJR鹿児島中央駅前客待ちするタクシーの列(資料写真)
 鹿児島県内2地区のタクシー事業者が九州運輸局に運賃値上げの改定申請したのを受け、両地区とも車両台数ベースで7割を超える事業者が改定を申請したことが20日、分かった。7割を超えたため同局は改定の手続きに入り、各事業者の経営状況から値上げの可否を判断する。

 九州運輸局によると、主に県本土のA地区と、種子島・屋久島など奄美を除く離島のB地区ともに19日に7割を超えた。A地区は91事業者・2680台のうち42事業者・1985台(74.1%)、B地区は6事業者・100台のうち3事業者・73台(73%)から申請があった。

 運輸局は今後、事業者の直近年度の収支状況を精査し、来年1~2月ごろに改定の可否を判断。改定が必要となれば、その後約6カ月かけて審査し、来年中には新たな運賃を公示する。

 A、B地区の1社目の申請はそれぞれ11月30日と12月13日。初乗り運賃の上限をA地区は640円(1.3キロまで)から700円(同)、B地区は620円(1.3キロまで)から680円(同)などと変更する内容だった。