自民党の小里泰弘衆院議員（比例九州）が代表を務める政治団体の２０２１年分の政治資金収支報告書に外部団体から受けた寄付計１１０万円の記載がなく、同様に代表を務める別団体への寄付として処理していたことが２０日分かった。小里氏の事務所は「事務的なミス」と説明している。

　同事務所によると、同年８～１０月に「全国泰山会」が鹿児島県内の五つの政治団体から受けた寄付を、自民党県第３選挙区支部の報告書に記載した。

　全国泰山会と同支部を巡っては２０～２１年の寄付・交付金計１５０万円の報告書への不記載が今月１９日に明らかになった。同事務所はいずれも１６日付で訂正したとし、「事務的ミスがないよう十分注意することを確認し合った」とコメントした。

　また、自民の森山裕選対委員長（衆院鹿児島４区）の事務所は、森山氏が代表を務める政治団体の報告書に記載していないことが判明していた外部団体からの寄付３０万円について、１４日付で訂正したと説明した。