「ウクライナと日本の懸け橋に」 鹿児島へ避難中の学生3人、種子島で高校生と交流し友情育む

 2022/12/21 20:44
ウクライナの学生3人(前列)を囲む種子島の高校生=西之表市東町
ウクライナの学生3人(前列)を囲む種子島の高校生=西之表市東町
 戦火のウクライナから鹿児島市に避難している学生3人が17、18日の1泊2日で種子島を初めて訪れ、地元の高校生25人と交流した。互いの国の文化を教え合うだけでなく、文学やアニメといった趣味の話にも花が咲き、「新しい友達ができた」と笑顔が広がった。

 ヴォズニュク・カテリーナオルハさん(20)、ヴォロシュチュク・ヴィクトリアさん(20)、ディシュカント・アンナマリアさん(21)。7月に出身地のウクライナ西部を離れ、9月から鹿児島市の専門学校で日本語を学んでいる。種子島ライオンズクラブが国際交流の一環で招待した。

 西之表市であった交流会では、それぞれの名前に漢字を当てた色紙や、えとの飾り物が贈られた。3人は「種子島は、人が優しく自然豊かで素晴らしい」と笑顔。種子島中央高校2年の河内優希さんは「とても友好的で国の違いを全く感じなかった。将来は二つの国をつなげるような仕事がしたい」と話した。