鹿児島市議が選挙区内CF参加「深く反省」 支払額に見合わない返礼なら公選法抵触の恐れ

 2022/12/22 12:10
 鹿児島市議会は21日、議会運営委員会を開き、小川美沙子議員(無所属)が自身の参加したクラウドファンディング(CF)について詳細を報告した。「違法とは全く思わず、認識不足から公職選挙法に抵触する恐れがあったことについて深く反省している」と謝罪した。

 8月の議運委で、選挙区内のCFに参加するのは公選法が禁止する寄付に当たるのではないかと指摘があり、報告を求められていた。

 小川議員が参加したのは、市内のNPO法人が主催するCF2件。今年6月、犬猫の殺処分ゼロ継続を目指す計画に知人7人と計10万円を、7月にドメスティックバイオレンス(DV)などの被害者を保護するシェルター整備計画に3万円を支払った。返礼品はそれぞれ施設見学などと講師の派遣。いずれも議運委での指摘を受け、8月と11月に寄付を取り消し、返金を受けた。

 市選挙管理委員会によると、購入型CFは、返礼品の価値が支払額に見合わない場合、公選法に抵触する恐れがある。