ぼく「ノゾム」 ママの名前の1文字もらったよ 赤ちゃんコアラに命名、希望託す 平川動物公園

 2022/12/26 08:40
ユーカリの葉の間から顔をのぞかせるノゾム(左)と母親キボウ=25日、鹿児島市平川町の平川動物公園
ユーカリの葉の間から顔をのぞかせるノゾム(左)と母親キボウ=25日、鹿児島市平川町の平川動物公園
 鹿児島市の平川動物公園で25日、2月に生まれた雄のコアラの命名式があり、「ノゾム」に決まった。名付け親の同市真砂町、公務員小松加奈さん(32)は「元気にすくすく育ってほしい」と初対面を喜んだ。

 計645票の応募があった。小松さんは母親の「キボウ(希望)」に背負われた「ノゾム(望む)」に「かわいい。フワフワでぬいぐるみみたい」と満面の笑み。母の名を受け継ぐとともに、新型コロナウイルス禍でも明るく前向きに過ごしてほしいという願いを込めて名付けたという。

 園では9月末からコアラ4匹が腫瘍や肺炎などで死んだ。福守朗園長(52)は「すてきな名前を付けていただいた。これを機に希望に満ちた話題が多く提供できるようになれば」と話した。

 園のコアラは現在16匹。9匹を展示しており、ノゾムは新館で見ることができる。年内の営業は28日まで。