東国原さん返り咲きならず「今後は白紙」 〝投げ出し〟批判にもおわび行脚で善戦 4選河野さん思わず涙 宮崎県知事選

 2022/12/26 11:00
東国原英夫氏
東国原英夫氏
 25日投開票の宮崎県知事選で、12年ぶりの返り咲きに挑んだ東国原英夫さん(65)は善戦したものの現職の河野俊嗣さん(58)に競り負けた。

 知事を1期で辞めたことへの「投げ出し」批判の中で始まった選挙戦。おわび行脚を繰り返しながら、県内をくまなく回り、県政刷新を訴え続けた。選挙戦後半には「県政を刷新してほしい有権者の声が大きくなった」と手応えをつかみつつあったが、現職の壁に阻まれた。

 午後11時すぎ、宮崎市内の後援会事務所に姿を見せた東国原さんは、詰めかけた支援者らに「私の力不足。組織の壁は厚かった」と頭を下げた。今後の政治活動については「全く白紙」と述べるにとどめた。

 実績と安定を訴え、4選を果たした河野さんは、宮崎市の後援会事務所で喜びの声を上げた。厳しい選挙戦を振り返り、壇上では思わず涙がこぼれ、ハンカチで拭う場面も。

 「物足りないなどの批判票もあると思うが、そのような思いもしっかり受け止める。新型コロナウイルスや物価高などの難局を乗り越え、県民の暮らしを回復させる」と決意を述べた。