立教大駅伝部を55年ぶり「箱根」に導いた上野裕一郎監督 就任4年目、「ターニングポイント」は11位に終わった6月の関東予選 選手に言い放った厳しい言葉がチームを変えた

 2023/01/01 11:05
笑顔で記念撮影をする立教大の上野裕一郎監督=日置市伊集院の鹿城西高
笑顔で記念撮影をする立教大の上野裕一郎監督=日置市伊集院の鹿城西高
 立教大を55年ぶりの東京箱根間往復大学駅伝に導いた上野裕一郎監督(37)が、講演に訪れた鹿児島城西高で取材に応じた。就任4年目の成果に「1年前の予選会で布石を打った。6月の大会で悔しい思いをしてから練習姿勢が変わった」と明かした。

 各校上位10人の合計タイムで競う予選会(21.0975キロ)。正月の箱根駅伝に出場するには、10位内に入らなければならない。昨年10月の立教大は「今回の突破は難しい。とにかく先頭集団についていく」という戦略だった。16位に終わったが、選手たちに予選通過のためのペースを覚え込ませた。

 この経験を基に、今年は15キロまでの目標タイムを「45分」に設定。出場した12人中7人が45分台でまとめると残り6キロも粘り、6位で本大会出場を決めた。

 上野監督が「ターニングポイント」と振り返るのは、6月の全日本大学駅伝関東予選だ。想定より遅いペースでもついていけず立教大は11位。レース後「プレッシャーがあった」とこぼす選手たちに向けて、言い放った。「予選突破の目標は変えた方がいい」

 指揮官の厳しい言葉に、選手たちの目の色が変わった。この日を境に、朝練をさぼる選手がいなくなる。夏合宿では、昨年数人しかクリアできなかったメニューを十数人がこなした。

 鹿児島城西高卒の中田を6区の山下り候補に挙げる上野監督は、「下り単発ならうちでも抜けて速い。足の接地から離すまでが速く、体重を前にのせるのがうまい」と期待を寄せる。