市内の4割が殺処分に…「ふるさと納税で助けて」 鳥インフルエンザ相次いだ出水市が寄付募る

 2022/12/28 15:50
【資料写真】鶏の殺処分が終わり、消毒作業が進む農場=出水市高尾野(県畜産課提供)
【資料写真】鶏の殺処分が終わり、消毒作業が進む農場=出水市高尾野(県畜産課提供)
 鹿児島県出水市は、高病原性鳥インフルエンザ発生が相次いだ基幹産業の養鶏を守ろうと、ふるさと納税を活用した寄付金を募っている。農家への消石灰・消毒液の配布、車両消毒など防疫対策に充てる。来年3月18日まで2サイトで受け付ける。

 「ふるさとチョイス」では自治体向けのクラウドファンディングを利用し目標額を500万円に設定した。返礼品なしの場合は一口千円以上。返礼品ありのコースもあり、同市は「鶏肉関連の商品を選んでもらえれば、養鶏産業の支援にもつながる」としている。

 「楽天ふるさと納税」は返礼品なしの使い道指定型。一口5000円で、出水市民も寄付できる。

 市内では11月中旬以降に鳥インフルエンザが9例発生し、採卵鶏の4割に当たる約120万羽が殺処分された。市の防疫対策費用は現時点で、例年の4倍に当たる約4000万円と見込まれている。