「成人式」のワクチン接種・陰性証明 ほとんどの自治体が「不要」 新型コロナ・鹿児島県内 1自治体だけ抗原検査求める

 2022/12/29 11:37
鹿児島市であった2022年の新成人の集い
鹿児島市であった2022年の新成人の集い
 鹿児島県内である2023年の「成人式」で、出水市を除く42市町村が新型コロナウイルスのワクチン接種や陰性の証明を参加条件としないことが28日、南日本新聞の調べで分かった。出水市は抗原検査の結果提示を求める。

 22年は、10市町以上が接種や陰性の証明を参加条件としていた。今回求めない理由について、各自治体は「知見が蓄積され適切な感染対策が取れる」(知名町)「行動制限がなくイベント制限も緩和された」(龍郷町)「参加者の負担軽減」(伊佐市)などと説明した。

 出水市は、事前に参加者へ検査キットを配布。原則前日か当日朝の結果提示を受付時に求める。式典は地域を分け午前と午後行う。

 いちき串木野市や垂水市など14市町村は、最長2週間前までの体温や症状の有無を記録する体調チェック表提出を求める。うち南種子町は、出欠回答時に任意で接種証明を要請した。

 残る28市町村も、式典の時間短縮や座席間隔を空けるといった基本的な対策は徹底する。ただ感染者数は全国的に増えており、各自治体は状況次第で延期や内容変更の可能性がある、としている。

 県教育委員会によると、県内の成人式は1月2〜9日に各地である。