〈読者が選ぶ22年鹿児島十大ニュース〉3位 センテラス天文館開業 2位 京セラ名誉会長・稲盛氏死去 1位は? 「暗い話が多い中で元気出た」票を集めたのは明るい話題

 2022/12/29 07:30
全国和牛能力共進会の種牛の部で内閣総理大臣賞を受賞した鹿児島県の代表牛=10月、霧島市牧園
全国和牛能力共進会の種牛の部で内閣総理大臣賞を受賞した鹿児島県の代表牛=10月、霧島市牧園
 南日本新聞社の読者に「2022年鹿児島十大ニュース」を選んでもらったところ、1位は「鹿児島県『和牛日本一』」だった。2位が「京セラ名誉会長 稲盛和夫氏死去」、3位は「センテラス天文館開業」。地元が元気になる明るい話題が票を集めた。

 本紙デジタルサービス「みなみパス」会員に、今年の県内ニュース22候補を示し、印象に残る五つを選んでもらった。1367人から回答があった。

 「暗い話が多い中で元気が出た」と多くの人が喜んだ「和牛日本一」。実家が畜産農家だった鹿児島市の60代女性は「うれし涙がこぼれた。亡き父も天国から喜んだはず」。

 稲盛さんの死を惜しむ声は続々。鹿児島市の60代男性は「『利他の心』を肝に銘じて過ごす毎日」。「あらためて人柄や功績を知った」という30、40代も。

 本紙十大ニュースで10位だったセンテラス天文館開業は堂々のベスト3入り。「タカプラで待ち合わせた世代としてうれしい」(鹿児島市30代女性)など女性を中心に歓迎する声が目立った。

 大島高校のセンバツ出場、大野稼頭央投手のソフトバンク入団も心躍るニュース。「どこにいても頑張り次第で夢はかなうと勇気づけられた」(鹿児島市・50代女性)

 一方、3年目を迎えたコロナ禍。鹿児島市の70代男性は「来年こそコロナ沈静化のニュースを」と願う。鳥インフル続発では「大切に育てた鶏を殺処分するつらさを思うと言葉が出ない」など、農家を気遣う声があふれた。

 「県体育館 ドルフィンポート跡に決定」は30、40代の関心が高い。「税金を使うならば高い経済効果を見込むべきだ。県民、市民の意見をしっかり聞いて」など要望が続いた。

 本紙十大ニュースで1位の「鹿屋に米無人機部隊」は9位だが、馬毛島と合わせて考える人が多かった。「軍事基地が増えるのは不安」の一方、「防衛に必要」の意見もあった。鹿児島市60代女性は「鹿屋、馬毛島の動きに県民はもっと関心をもって」と訴える。

 選択肢にない話題として「鹿児島ユナイテッド昇格及ばず」「無人販売所赤ちゃん置き去り」「西郷輝彦さん死去」などが挙がった。

 10位以下は次の通り。

 (11)馬毛島基地 県知事が容認(12)勝みなみ、日本女子オープンゴルフ連覇(13)イプシロン打ち上げ失敗(14)公共バスの減便加速(15)ラグビー加治木工高44年ぶり花園へ

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