9月の台風で鳥居が損壊、11月に社務所全焼の火事 災難乗り越え新年準備「地域の人の協力で間に合った」 伊佐・郡山八幡神社

 2022/12/30 08:27
プレハブの社務所でお守りを並べる高校生=29日、伊佐市大口大田の郡山八幡神社
プレハブの社務所でお守りを並べる高校生=29日、伊佐市大口大田の郡山八幡神社
 11月に社務所が全焼した鹿児島県伊佐市大口大田の郡山八幡神社で29日、地域住民が新年の参拝客を迎える準備に追われた。用意していたお守りや絵馬など約3万6000点は全て焼失。急ごしらえしたプレハブの社務所で、巫女(みこ)を務める高校生らは再注文した品々を並べた。

 おみくじを入れる木箱や陳列台などの製作は地域の人に依頼した。社務所跡にはテント3基と簡易トイレ5基を設け、約1カ月かけて新年に備えた。

 9月には台風で鳥居も壊れる災難に見舞われた。氏子総代会の岡下臣廣会長(74)は「地域の人たちの協力でなんとか間に合った。新年の始まりが多くの人でにぎわえばうれしい」と話した。