【高校サッカー】超高校級2選手擁する神村、全国の注目集め31日初戦 独ブンデス入りのFW福田、半端ない「大迫勇也超え」誓う

 2022/12/30 20:45
「大迫勇也超え」を誓う神村学園のFW福田師王
「大迫勇也超え」を誓う神村学園のFW福田師王
 サッカーの第101回全国高校選手権に臨む鹿児島県代表の神村学園は、31日に初戦の2回戦を迎える。1年から主力で、プロ入りが決まっているMF大迫塁とFW福田師王にとっては高校最後の大舞台。超高校級の2人には、全国から注目が集まる。

 ともに中学から神村の門をたたいた。大迫は入学当初から一目置かれる存在。一方の福田は小柄で、3年生になって試合に出られるようになった。「鹿児島国体に出たかった。県代表ってかっこいい」と夢見ていた福田は、身近に手本となる大迫がいたことで成長。その後も切磋琢磨を重ねて、いまや「高校ナンバーワンストライカー」と呼ばれるまでに成長した。

 1年時の全国選手権は3回戦敗退、2年時は初戦敗退。今夏の全国高校総体ではコンディション不良もあり初戦で涙をのんだ。何度もぶち当たった日本一の壁。2人とも「今度こそ」と、最後に懸ける思いは強い。

 新チーム結成後、目標に掲げた「プレミアリーグ昇格」はかなえた。残すはひとつ。「全国の頂点」だけだ。参入戦で、小学生以来のうれし涙を流したという大迫に「また涙が流せるといいね」と問うと、「いや、選手権は楽しむものなので」と答えた。最後は笑顔で終わりたいようだ。

 大会後、ドイツに渡る福田は「大迫勇也選手を超える」と燃える。87回大会で鹿児島城西のエースが挙げた10得点は、いまだ破られていない。鹿児島県出身者が新たな金字塔を打ち立てるか。“半端ない”活躍に期待が高まる。

(結果詳細は南日本新聞でご覧になれます)

特集「全国高校サッカー選手権」