日本のシンリンオオカミの繁殖に貢献…「ミナ」(雌、8歳)死ぬ 平川動物公園

 2022/12/30 15:08
28日に死んだシンリンオオカミのミナ(平川動物公園提供)
28日に死んだシンリンオオカミのミナ(平川動物公園提供)
 鹿児島市の平川動物公園は29日、飼育していたシンリンオオカミの雌「ミナ」(8歳7カ月)が死んだと発表した。死因は突発的に胃がふくれ、他の臓器や血管を圧迫する急性胃拡張。

 園によると、28日夕方におなかがふくれ、呼吸が苦しそうな様子が見られた。心臓マッサージや胃内部のガスを抜く処置などを行ったが、回復しなかった。

 ミナは2014年に北海道旭川市の旭山動物園で生まれ、16年に繁殖のため平川に来園した。計9匹の子どもを産み、子孫を平川だけでなく札幌市や群馬県の動物園に残すなど日本の繁殖に貢献した。

 シンリンオオカミの平均寿命は14~15歳。福守朗園長は「最近まで元気だったが、急変した。まだ若かったので残念」と話した。