1万匹の群れがあちこちに…鹿児島湾に大量のマダイ 原因は? 専門家も「分からない」けど今年は大漁か

 2022/12/31 08:19
鹿児島湾で大量に確認されているマダイ=鹿児島市(射手園芽さん提供)
鹿児島湾で大量に確認されているマダイ=鹿児島市(射手園芽さん提供)
 鹿児島市の鹿児島湾沿岸部で2022年11月下旬ごろから、大量のマダイが確認されている。水中写真家の射手園芽さん(29)=南九州市=が湾内の複数箇所で、1万匹を超える群れを目撃。赤色と桃色に彩られた帯が海中に広がっているように見えるという。原因は不明。

 マダイの多くは体長15~30センチほど。桜島や市街地側沿岸部の水深10メートルほどの水域にいる。射手園さんは8年ほど前から同じ地点を定期的に潜り、例年は数百匹程度にとどまる。今年は高水温といった変化はあるが、「理由は想像がつかない」と話す。

 鹿児島市漁協によると少しずつマダイの数は増えているとの指摘はあるが、大量発生の情報は入っていない。群れの写真を確認したところ天然物と見られる。

 鹿児島大学の大富潤教授(水産資源生物学)は「原因は分からない。若年魚と見られ、詳細な調査は必要だが、何らかの理由で前年からの生き残りが多かったのかもしれない」と指摘。2023年以降の漁獲量増加につながるのであれば、「漁業関係者の励みにもなる」と期待を込めた。

 射手園さんは「豊かな生態系を誇る鹿児島湾の魅力だと思う。これからも定期的に観察を続けたい」と話した。