塩田知事、鹿児島市スタジアム構想の「稼働率4割」を問題視 閑散期生じる可能性指摘

 2023/01/05 07:30
塩田康一知事
塩田康一知事
 鹿児島県の塩田康一知事は4日の年頭会見で、鹿児島港本港区(鹿児島市)での市サッカー等スタジアム構想について、年間4割程度と見込む施設稼働率が課題と指摘した。県は本港区エリアのグランドデザインで「年間365日のにぎわい創出」を目指している。

 本港区では、県の新総合体育館(スポーツ・コンベンションセンター)計画と、同計画の変更も視野に入れたスタジアム構想が持ち上がっている。市は昨年11月に公表した需要予測調査の中間報告で、施設の年間稼働率を42%と示した。

 塩田知事は、現在のスタジアム構想では閑散期が生じる可能性があることに触れ、「グランドデザインとの整合性をどう図るのか」と市に疑問を投げかけた。

 新体育館については「今後基本設計を行い、着工に向けて着実に準備を進める」と意気込みを語った。昨年末から検討委員会での議論が始まった本港区の利活用は、「しっかりと関係者の意見を聞きながら検討を進める」とした。

 このほか、2024年夏の知事選への立候補の意向を問われ、「まだ先の話。目の前の県政課題にしっかり取り組みたい」と述べた。