奄美の海 ザトウクジラが大ジャンプ 親子で泳ぐ姿も

 2023/01/05 08:30
水中からジャンプするザトウクジラ=4日、奄美大島近海
水中からジャンプするザトウクジラ=4日、奄美大島近海
 鹿児島県の奄美大島近海をザトウクジラが回遊する季節が始まった。16事業者でつくる奄美クジラ・イルカ協会が4日、奄美市名瀬の小湊漁港周辺の住民約40人をホエールウオッチングに招待。間近で潮を吹いたり、水中からジャンプしたりする姿に歓声が上がった。

 ザトウクジラはこの時季、ロシア極東カムチャッカ半島付近から水温の高い奄美や沖縄に南下し、繁殖や子育てで4月ごろまで過ごす。同協会によると、昨季は12月から4月28日までに過去最多の1767頭が出現。今季は11月24日に大和村沖で初確認された。

 4日は、島の東海岸沖合で体長十数メートルの親と約8メートルの子が並んで泳ぎ、何度も水面から姿を見せた。同市名瀬の谷村心菜さん(4)は「かわいい姿が初めて見られてうれしい。また見に来たい」と喜んだ。ホエールウオッチングは3月末まで。