【鳥インフル】卵・鶏の通常出荷に向けた検査始まる 出水、阿久根の3例、陰性なら県内全ての制限解除

 2023/01/05 13:15
【資料写真】感染が確認された農場へ向かう作業員=12月21日、阿久根市脇本(県畜産課提供)
【資料写真】感染が確認された農場へ向かう作業員=12月21日、阿久根市脇本(県畜産課提供)
 鹿児島県は4日、高病原性鳥インフルエンザが今季発生した出水、阿久根市の3養鶏場から半径3キロ内(移動制限区域)の4農場で、ウイルスの有無を調べる「清浄性確認検査」を始めた。9日にも判明する結果が陰性ならば、発生農場から3~10キロの卵・鶏の限搬出制限が直ちに解除され、通常出荷が可能になる。その後も新たな発生がなければ、15日に3キロ内の移動制限も解除となり、今季の鳥インフルエンザ発生に伴う全ての制限がなくなる。

 3養鶏場は出水市の6例目と阿久根市の11、12例目。検査は獣医師が各農場に立ち入り、目視で鶏の健康状態などを確認。鶏舎ごとに過去の感染歴を調べる抗体検査と、現在の感染を確かめるウイルス分離検査用の検体を採取した。県畜産課によると、目視では全農場で異常はなかった。

 清浄性確認検査は発生農場での鶏の殺処分や鶏舎の消毒といった防疫措置を終えてから、3キロ内で新たな発生が10日間なければ実施する。6例目は12月14日に防疫措置が完了していたが11、12例目の3キロ内だったため延期になっていた。

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