国際クルーズ船 2023年寄港予定は90回 鹿児島県内、コロナ前水準には及ばず 再開第1号は3月9日

 2023/01/05 15:28
【資料写真】マリンポートかごしまに寄港した16万トン級のクァンタム・オブ・ザ・シーズ=2018年3月(本社小型無人機から)
【資料写真】マリンポートかごしまに寄港した16万トン級のクァンタム・オブ・ザ・シーズ=2018年3月(本社小型無人機から)
 鹿児島県の塩田康一知事は4日の年頭会見で、3月に受け入れが再開される国際クルーズ船について、今年の県内への寄港予定は「90回程度」と明らかにした。

 塩田知事は、寄港の際に新型コロナウイルスの陽性者が出た場合に備え「保健所や医療機関と連携し、協議会を設置するなどしっかり対応する」と話した。「地元に経済効果が生まれるような観光に結びつける工夫が必要」とも指摘した。

 県内への寄港は2019年の156回が最多。塩田知事は中国をはじめアジア全体で再開していないことを踏まえ、「コロナ前の非常に多かった水準までは難しいと思う」との見通しも示した。

 県港湾空港課などによると、寄港は20年1月以降途絶えている。再開後の第1号は3月9日、米船会社リージェント・セブンシーズ・クルーズの「セブンシーズ・エクスプローラー」(約5万5000トン)が鹿児島市のマリンポートかごしまに寄港する予定。